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漢詩に関心のある人
1  名無しさん   2004/10/04(Mon) 01:54
漢詩について語りませんか?
鑑賞、解釈、作詩法なんでもいいです。
111  二可   2005/08/05(Fri) 09:21
どうもうまく説けていないようですが、上数段は某詞学の大先生の
本を適当に端折ったようなもんです。
112  中川@管理人   2005/08/06(Sat) 04:43
日本で言うと、和歌と歌謡の違いみたいなもんですかね。
これも説明せいといわれてもうまく説明できない。
押韻とか平仄なんかの形式的な違いってあるんですか。
113  季咸   2005/08/13(Sat) 15:04
>>102
>しかし、僕はこれらの文字がいわゆるかっちかちの漢文脈や、け
>っこう固い語調の詩中に突如として出てくる為、なんだか違和感
>を感じる事があります。

私もそうです。
禅本ならまだしも・・。
『朱子語類』も白話系でなんだか苦手。

無関係ですが山本の『段玉裁遺書』(台北:大化,1977年)ほしい☆
114  二可   2005/08/20(Sat) 23:22
>押韻とか平仄なんかの形式的な違いってあるんですか。
レスしないままほってあります、ごめんなさい。
実は書きかけが消えちゃったので、それっきり・・・・またやります。
115  二可   2005/08/20(Sat) 23:24
即事 郭頻伽
的的疎星淡淡河。意行散髪此山阿。
秋蟲定識秋來處。淺草一叢涼露多。
116  中川@管理人   2005/08/25(Thu) 11:00
>>113
『段玉裁遺書』買いました?
バカみたいな質問ですが、『段玉裁遺書』って段玉裁の遺書なんですか?
>>114
えええっ、そんなに長いレスなんですか。
117  二可   2005/08/26(Fri) 07:42
>>114
いえ、惰性的性格で、まことにどうも・・・・
118  二可   2005/09/22(Thu) 03:16
あっという間に過ぎてしまったのですが、先日の十五夜、中秋節といえば、
坡公の《水調歌頭》。

宋の苕渓漁隠胡元任の『苕渓漁隠叢話』後集第39巻で、
「中秋詞、自東坡《水調歌頭》一出、餘詞盡廢」
と述べたくらいに名高い作品です。CD等でテレサテンとフェイウォンの
美しい声でも聴いて楽しむことができます。

明月幾時有?把酒問青天。
不知天上宮闕、今夕是何年?
我欲乘風歸去、唯恐瓊樓玉宇、高處不勝寒。
起舞弄清影、何似在人間?
轉朱閣、低綺戸、照無眠。
不應有恨、何事長向別時圓?
人有悲歡離合、月有陰晴圓缺、此事古難全。
但願人長久、千里共嬋娟。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/p36.htm「詩詞世界」
http://www.teresateng.com/moon/index-j.php「Teresa Teng Fan Club」
http://www.teresateng.com/moon/index-c.php「Teresa Teng Fan Club」
http://www.china.org.cn/japanese/29606.htm「チャイナネット」
http://www.yasue888.net/japanese_so_sik.html あれれ・・・碇先生が泣泣泣(TT)怒怒怒
http://www.kanshi.org/kouza/kouzaC21.htm 「葛飾吟社」
http://www.elerno.net/tradukado/tra018.htm「世界語学習」
http://purplerose.exblog.jp/pg/blog.asp?eid=e0012800&iid=&acv=&dif=&opt=1&srl=944986&dte=2005%2D09%2D15+02%3A31%3A21%2E000「Purple Rose Garden」


あの時代の文人の作品ですから、数多くの典故が用いられており
知ると知らぬでは詠むにも大違いのはずですが、いろいろなところ
で十分な注釈が付けられとてもわかりやすく解説されています。

ところが、以前から不思議に思っていたことに。
「何似在人間」
この部分の読みが二通りあるのでした。
119  二可   2005/09/22(Thu) 03:20
手元にある出版物だけではありますが、
・岩波詩人選集の『蘇軾』下、小川環樹氏の注では
“何ぞ似(に)ん人間に在るに”“とても人の世にあるとは思えない。”
・大修館書店あじあブックスの『宋詞の世界』村上哲見氏は、
“何ぞ人間に在るに似(に)ん”“この世にいるとは思えない。”

・集英社の漢詩体系の『蘇東坡』近藤光男氏の注(上のTeresa Teng
 Fan Clubで引用)では
“人間に在るに何似(いづれ)ぞ”“とうてい人間社会にいるようなわけにはいくまい”
・NHK放送のテキスト『NHK文化セミナー漢詩を読む』 蘇東坡
1990年10月〜1991年3月、では、石川忠久氏が
“人間に在るに何似(いずれ)ぞ”“やはり人の世にいるほうがよい”

中国ではどう読まれているかを調べたいのですが、現代語訳つきの本がどこか
にまぎれてしまい見当たらずじまい。何冊かある注釈本では“何似”については
全く触れられていません。注も不要な自明のことなのでしょうか???
120  二可   2005/09/22(Thu) 03:21
ネットで検索すると、「何似在人間」は成語のごとく使われているらしく、大量
にヒットします。どうも言葉としては現実とも思われないと言うような意味で
用いられているようです。ただ、この詞を含む文脈においては、“不如在人間”
“不及在人間”人間に在るにしかず、と使われているように感じられます

とすれば、近藤氏、石川氏の注釈がもともとの意味であると言えそうな気がします。
上で貼り付けたネット上、「Teresa Teng Fan Club」の中国語版・英語版では、
“人間玩月更快活!” “On high as on earth, would it be as gay?”
下におるほうがええわい!と言っていますよね。

しかし、僕ははじめてこの詞を聴き読んだ時、月明かりの下、自分の影の動きに
合わせながら舞うと、まるで天上世界そのまんまのようだ・・・と、うっとりとした
想いに耽ったのでした。だから、“なんぞ似ん人間に在るに”と読むものとばかり
思っていたのでした。
121  二可   2005/09/22(Thu) 03:23
伝統的な中国文学の読み方として必ず政治的な寓意がそこに置かれている。と、
そういう解釈であれば中央政府から遠ざかり出世欲なんぞ超然として明るく強い
意志が述べられている、そんなところでしょうが、僕にはまるでそういう風
には思われなかったのです。『銀河鉄道の夜』で街頭に照らされた自分の影を見て、
いろいろ想像する主人公、僕はああいったシーンがとても好きだったのです。

上の「Purple Rose Garden」では“It does not seem like the human world”
との訳が見え、また「世界語学習」では、この詞の最初の翻訳をした方が
“彷彿已離開了人間”の意味とされていたようですので、中国語でも両方に読む
ことができることはわかりました。また、清の黄蓼園という人の《蓼園詞選》に
は“按通首只是詠月耳。前闋、是見月思君、言天上宮闕、高不勝寒、但彷彿神魂
歸去、幾不知身在人間”とあるとのことですので、昔の士大夫でもそういう解釈
をする人がいたとなんだかほっとしたことでした。

小川氏も村上氏も何か基づくところがおありなのかもしれません。
122  二可   2005/09/22(Thu) 03:24
「チャイナネット」の“何ぞ似ばん 人間に在るに”は、
なんぞおよばん、と読むのでいいでしょう。

「詩詞世界」の碇氏の読み方と注釈はとても微妙でなんだか
気をつかって折衷したような感じです。

「Teresa Teng Fan Club」に載っている現代語訳は
“天上世界のありさまにとてもかなうものではありえない”
http://www.teresateng.com/moon/index-j.php#Anchor139753

これは間違えではないかと思います。
123  二可   2005/09/22(Thu) 03:48
いまは、いづれぞ、と読んだほうがとてもすっきり筋が通るので、
そっちが正しかったんだなあと思っています。

何ぞにたる人間に在るに、と読んでいたころは、なんだか言いたい
ことが途切れてよくわからず、強いて

お月様飛んで行きたいなあ、でもとっても寒いだろうなあ。
じゃあ、ここで月明かりの中で舞っていれば、地上にいるとも
思われないのでわざわざ行かなくてもいいよなあ。
と、とてもまわりくどい思いをしていました。
124  二可   2005/10/02(Sun) 23:04
春雨驚春清穀天。
夏滿芒夏暑相連。
秋暑露秋寒霜降。
冬雪雪冬寒又寒。
台湾の農家で口訣として伝えられる詩だそうですが、
二十四節気をすべて含んでいるとか。
春:立春
雨:雨水
驚:驚蟄(啓蟄)
春:春分
清:清明
穀:穀雨
夏:立夏
滿:小滿
芒:芒種
夏:夏至
暑相連:小暑、大暑
秋:立秋
暑:處暑
露:白露
秋:秋分
寒:寒露
霜降:霜降
冬:立冬
雪:小雪
雪:大雪
冬:冬至
寒:小寒
寒:大寒
125  二可   2005/11/22(Tue) 20:15
「臨江仙」 秦少游

十里紅樓依告。
當年多少風流。
高樓重上使人愁。
遠山將落日。
依舊上簾鉤。

一曲琵琶思往事。
青衫涙滿江州。
防鄰休問杜家秋。
寒煙沙外鳥。
殘雪渡傍舟。
126  二可   2005/12/02(Fri) 23:40
http://yatanavi.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/readres.cgi?bo=yatazo&vi=1110108048&res=881&fi=no

長い間ほうりっぱなしにしていた出典というか拠処というか、
呉蘭雪http://www.ccv.ne.jp/home/tohou/kousou.html
黄仲則http://www.ccv.ne.jp/home/tohou/siwa20.htm
の作を見てゼッキョーしたと言う話が見つかりました。↓↓
話題の発端は、こちら。http://yatanavi.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/readres.cgi?bo=yatazo&vi=1110108048&res=880&fi=no
127  二可   2005/12/03(Sat) 00:17
http://www.naturelife.org/phpBB2/viewtopic.php?t=168&sid=3b75cda55dcc2f9cbc75596747ea924c
http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/r51.htm

黄鶴樓  唐 崔

昔人已乘白雲去。
此地空餘黄鶴樓。
黄鶴一去不復返。
白雲千載空悠悠。
晴川歴歴漢陽樹。
芳草萋萋鸚鵡洲。
日暮ク關何處是。
煙波江上使人愁。

黄鶴樓用崔韻 清 黄景仁

昔讀司勲好題句。
十年清夢繞茲樓。
到日仙塵倶寂寂。
坐來雲我共悠悠。
西風一雁水邊郭。
落日數帆烟外洲。
欲把登臨倚長笛。
滔滔江漢不勝愁。

清の梁章鉅の『浪跡叢談』のなかに
凡作詩次前人名作之韻最難、然亦視其人之才力何如耳。在京師時、
嘗與呉蘭雪談詩、蘭雪謂、「黄仲則黄鶴樓詩必次崔韻爲膽大氣粗、
且“悠”韻如何押得妥?雖以仲則之才、吾斷其必不能佳耳。」
適架上有『兩當軒詩鈔』、余因檢示之、蘭雪讀至「坐來雲我共悠悠」、
乃拍案叫絶曰、「不料“雲”字下但添一“我”字、便壓到此韻、信乎
天才不可及矣。」
128  中川@管理人   2005/12/07(Wed) 02:17
このスレッド(というか板自体)ほっぽりっぱなしですみません。
129  中川@管理人   2005/12/27(Tue) 17:51
ニ可さんなら誰の作かはいわなくても分かるかと。

游奥多摩湖(奥多摩湖じゃないんだけど・・・)
一日客衣携友遊
素秋水面泛軽舟
前山倒影渡頭静
雲霧帯涼暮色幽
聞道没塘湖底邑
幾何懐舊野翁愁
草堂夜雨煎茶坐
点滴敲擔不暫休
130  二可   2005/12/28(Wed) 23:19
弟二可聞有葛的先生奥多摩湖詠高作即次瑤韻奉寄

多摩湖上恐龍遊。
汗盡魂消返小舟。
或説萬年猶保壽。
新聞一舉即探幽。
縱横上下影無見。
南北東西魚有愁。
世俗好奇渾似此。
周邊賣店欲休休。

では、私もたましいの絶唱!を・・・・
131  二可   2005/12/28(Wed) 23:30
>>130
周字は韻字と同じになっていますので、改めた方が
よいでしょう。可憐とか可悲とかにでもしとくか・・・・
132  中川@管理人   2005/12/29(Thu) 02:03
>>130
漢詩は作れないので・・・。

『宇治拾遺物語』第一三〇話「蔵人得業猿沢池竜事」
 これも今はむかし、奈良に蔵人得業恵印と云僧有けり。鼻大きにて赤かりければ、
「大鼻の蔵人得業といひける」を、後ざまには「事ながし」とて、「鼻蔵人」とぞ、
いひける。猶のちのちには「鼻くら」「鼻くら」と、のみいひけり。
 それが、若かりける時に、猿沢の池のはたに、「その月のその日、此池より竜の
のぼらんずるなり」と、いふ簡をたてたりけるを、ゆききの物、若き老たる、さる
べき人々「ゆかしき事かな」と、ささめきあひたり。此鼻蔵人「おかしき事かな。
我したる事を人々さはぎあひたり。おこの事哉」と、心中におかしく思へども「す
かしふせん」とて、そらしらずして過行程に、その月になりぬ。
 大かた、大和、河内、和泉、摂津国の物まで、ききつたへて、つどひあひたり。
恵印「いかにかくはあつまる。何か、あらんやうのあるにこそ。あやしき事かな」
と、思へども、さりげなくて過行ほどに、すでにその日になりぬれば、道もさりあ
へず、ひしめきあつまる。
 その時になりて、此恵印おもふやう「ただ事にもあらじ。我、したる事なれども、
やうのあるにこそ」と、思ければ「此事さもあらんずらん。行てみん」と、思て、
頭つつみてゆく。大かた、ちかうよりつくべきにもあらず。興福寺の南大門の壇の
上にのぼりたちて「今や竜の登る、今や竜の登る」と、まちたれども、なにののぼ
らんぞ、日も入ぬ。
 くらぐらになりて、さりとては、かくてあるべきならねば、帰ける道に、ひとつ
橋に目くらがわたりあひたりけるを、此恵印「あな、あぶなの目くらや」と、いひ
たりけるを、めくら、とりもあへず「あらじ、鼻くらななり」と、いひける。
 この恵印を「はなくら」と云共しらざりけれども、目くらといふにつきて、「あ
らじ、はなくらななり」と、いひたるが、「鼻くら」にいひあはせたるが、おかし
き事の一なりとか。
133  中川@管理人   2005/12/29(Thu) 02:38
>>132をもとにした芥川龍之介の作品「龍」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card134.html
134  中川@管理人   2005/12/29(Thu) 03:18
>>130
久しぶりの月城調でしょうか?
135  中川@管理人   2005/12/29(Thu) 03:22
>周邊賣店欲休休
休むのをやめたってことですか?
136  中川@管理人   2005/12/29(Thu) 03:24
よくみたらすごく凝ってますね。
137  二可   2005/12/29(Thu) 10:57
よくぞ解釈してくださいました!去去は行くことを取り払うことでしょうか。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/liqingz5.htm
http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/p56.htm

龍樹の曰く、去ったものは去かない、去ってないものは去かない・・・・
http://www.kosaiji.org/Buddhism/text/churon.htm
138  二可   2005/12/29(Thu) 11:16
>>135
http://hicbc.com/tv/max/contents/story/20050827/story_main.htm
もらった!

多摩湖上恠龍遊。
汗盡魂消返小舟。
或説萬年猶保壽。
新聞一舉即探幽。
縱横上下影無見。
南北東西魚有愁。
世俗好奇渾似此。
偏憐賣店欲休休。

139  二可   2005/12/29(Thu) 11:19
ありゃ飯店か酒店だったか・・・
140  二可   2005/12/29(Thu) 23:30
汗盡魂消返小舟。
は遊客魂消返小舟。に・・・
141  二可   2006/02/09(Thu) 23:26
將赴東台參觀書之至寶展、聊似網上同好諸友
能乘帶水一條流。重寶舶來東海頭。
先探虞書爲眼福。逼眞戈法定無儔。
142  二可   2006/03/04(Sat) 00:22
木蘭堂 陸龜蒙(或いは李商隱)
洞庭波浪渺無津。日日征帆送遠人。
幾度木蘭舟上望。不知元是此花身。

一時の絶唱とされ、故事もくっついている詩なのですが、
最後の句の意味がよくわかりません。どなたか、お手元
に解説書がおありの方、ご教示いただけませんでしょうか!!
143  二可   2006/03/04(Sat) 01:18
本をめくってみたのですが、手元にはようやく
木蘭花 李商隱
洞庭波冷曉侵雲。日日征帆送遠人。
幾度木蘭舟上望。不知船是此花身。

こっちの方がつながりとしてはわかりやすいかも・・・・
でもまだどうもよくわからん。
144  二可   2006/03/04(Sat) 02:00
花が水面に浮かんでるさまが待ちわびる帰舟=船に見えるということなのかな。
145  二可   2006/03/05(Sun) 00:57
単純に湖上はるかに征く帆船はこの木蘭の花が浮かんでるようだと言ってるのかな。
146  中川@管理人   2006/03/05(Sun) 22:05
花身って何ですかね。
舟が出て行く様子を、花から花びらがピレピレと水面に落ちて、どっかいっちゃう
のに喩えたということではないでしょうか。
モクレン、今満開でしょうね。
上海へいくの楽しみだな。
147  二可   2006/03/06(Mon) 01:33
http://vm.nthu.edu.tw/science/shows/t-fish/thornfish.html
なにやら花身雞魚とか、花身仔とか、

「男人花身不花心。女人花心不花身。」みたく
なにやら情愛とか、そんな関係も出てくるし・・・・
ホアシェンなんて、アイム、エギゾースティッド!??
148  二可   2006/03/06(Mon) 01:34
いなかの実家にも白木蓮があり、いつも咲くのが楽しみでした。
149  二可   2006/03/06(Mon) 01:35
最近、例のブラックマーケットで船山・張問陶(1764〜1814)の軸を落としました。3900円。
画面に見えた船山と言う文字に惹かれて入札したのですが。真偽はまあいいか。僕が始
めて買った詩集は「張船山詩草の第一集」でした。その後中華書局から安価なやつが出
ちゃいましたが、誠心堂さんで迷ったのをとっても懐かしく思い出します。嘉永版(翻刻)と
言う三冊揃い・・・・
http://yatanavi.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/readres.cgi?bo=yatazo&vi=1110108048&res=880&fi=no
http://yatanavi.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/readres.cgi?bo=yatazo&vi=1078833151&res=510&fi=no

江戸時代大変な人気があった船山ではありますが、僕が覚えてる詩はわずかに二首です。
情けなや。ただこの有名な「酔後口占」について、あまり書かれてない記事を見かけたので
ここに書いておきます。
磯野秋渚という詩人が「偶拈」と言う書物の中で(雅声社・昭和三年)

○十二萬年無此樂
張船山の醉後口占に云ふ、
十二萬年無此樂。大呼前輩李青蓮。
とあり、此十二萬年は何の據あるかに就て考索するに、皇極經世に云ふ、
天地始終爲一元、計十二萬九千六百年、
とあるに、據れるならんか、無此樂の語も漫然下したるにあらず、東坡が
百歩洪詩のい引に云ふ、
夜著羽衣、佇立黄樓上、相視而笑、以爲李太白死、世間無此樂三百餘年矣、
とあり、之れに因りて、此二句の意義通ずるなり、

簡野道明氏の和漢名詩類選評釈では“十二萬年”を「極めて長き間、天地のあらん限り」
石川岳堂氏がNHKのテキストで紹介されていたような気もするのですが、どう注釈されて
いたかは覚えていません。

ちなみにブラックマーケット軸は絖本、七絶二首三行で、

萬分難望魯東家。偏拜南宮敬叔車。
吾道未行先志喜。載君高義到天涯。

海角遙遙久太平。郵籤安穩聽車聲。
油幢影裏擁書坐。一路闍瘠I此情。
款には
謝張雨巖太守贈太平車 船山[張問陶印(白文)][船山(朱文)]

原本、一首目はどうも一字足りなくって、おそらく抜けている“家”字を補いました。
150  二可   2006/03/09(Thu) 23:32
「船山詩草」中国古典文学基本叢書:中華書局(1986一次印刷、2000二次印刷)
を検してようやく見つけたことには、
第17巻依竹堂集の最後の一首が、
謝張雨巖森太守贈太平車 (“森”は小さく)

萬分難望魯東家。偏拜南官敬叔車。(官はおそらく宮の誤植)
吾道未行先志喜。載君高義到天涯。

太守の本名は張森という人物みたいで、同じ第17巻の別の作の題にも
出てきます。後ろの補遺巻に張東川太守というのも見えますが、関係
あるかどうかわかりません。張森もけっきょくどんな人かわかりませ
ん。工具書も無いのでお手上げ状態。

海角〜の一首は詩集には取られなかったのかもしれません。

195  二可   2006/09/05(Tue) 21:49
釣蟹 松本芳翠

丁亥十月初五、與澄心會同人、釣蟹於衣浦。此日収獲甚少矣。
東海書人偶擲毫。扁舟載酒釣沙螯。
無腸公子斂戈北。不似横行波底豪。

カニ話題のために書き込みました。

松本芳翠氏の詩集「劫餘詩存」所収、昭和二十二年の作品です。
芳翠氏、もともとは「書海」誌上に“蟹を釣る”との随想で、
当日の釣果の無さ、“海の兇賊”の連想から、横行、横柄、
漢字の左横書き、横車、横紙破り、利根川の横流、百鬼横行、等々
世相の批判までなさっておられまする。曰く、
“ギャングの少ない海よりはまづ陸上の蟹征伐こそ急務であった。”

“漢字の左横書き”、かあ・・・・
196  中川@管理人   2006/09/07(Thu) 00:06
東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる
石川啄木
197  二可   2006/09/14(Thu) 10:43
http://210.240.193.70/xency/Content.asp?ID=67911&Query=6
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/syoukan/kankou/chinese/17.htm

http://yinghuaxia.jahee.com/v3/literature/s4.htm
ここは五言四句の詩になってる、(入声で押韻してますけど)
東海小島畔。汀洲臥白沙。
泣湧感傷涙。輙同蟹戯狎。
198  中川@管理人   2006/09/14(Thu) 16:10
これ、なかなかいいですね。
ダメ?

>入声で押韻してますけど
入声で押韻だと何か問題があるんですか?
199  二可   2006/11/25(Sat) 11:57
悼家祖母
悲報今宵一電來。恰如惡夢有難回。
多年不省堪殘悔。遠望西方涙自催。

常恐此時終到時。可無懷思幾回追。
愚吾悔殺天涯去。亂髪塵顔作哭詩。

憶昔雙親出外多。機前懇教誤空過。
郤知別有春暉在。慈愛深情似薩陀。

讀經聲罷燒香壇。手手獻花情更酸。
苑外紅楓亦如泣。愁風愁雨送新棺。

無語人多葬送門。雲低闇澹欲黄昏。
衆中凝立抱遺照。即是當時第一孫。

四十年來眷顧聲。如今何以答眞情。
願依供養弥陀徳。淨土蓮中早再生。

祖母が亡くなり、久しぶりに帰郷していました。夏頃からもうそろそろだと
聞いており、諸孫各々顔見せに帰っていたのですが、僕だけ帰らず仕舞い・・・
両親共働き、自分が一番可愛がった初孫が帰らなかったのですから、不孝き
わまるばかり。気の毒なことをしました。ただすでに92歳、午後休んだま
ま逝ったそうで回りの人々は大往生とおっしゃってくださいました。

従兄弟が自分の写真をいっしょに入れてもらうと言うので、僕は新幹線など
で捻り出したのを数首、祭場の職員の方に紙を請うて書き出しました。
報に接してより通夜の場まで特に感情が高ぶることはなかったのですが、
なぜかペンで写し始めた途端涙が止まらなくなり書くのがたいへん辛かった。

ところが、父親が「進行の人に説明して読んでもらえ」などといい始め、
これには参りました。とりあえず係の方が近づき内容を説明したのですが、
涙も出るし「父はああ申しますが棺にいれて戴くだけで結構です」と、
なんとか断わったことでした。

三番目と四番目は後で作ったものです。臆面もなく書き込みましたが、
もし用語整わぬものがあるも、家大妣免じてお許しくださりますよう。
200  中川@管理人   2006/11/26(Sun) 01:04
ご愁傷様です。

>自分が一番可愛がった初孫が帰らなかったのですから、不孝き
>わまるばかり。

僕は祖父と十年以上一緒に暮らしましたが、亡くなった時は「あれだけ一緒にいながら
もっとなんかできることがあったんじゃないか」と悔やむばかりでした。
一緒にいようが、いまいが、どっちにしろ結局不孝を感じるんだと思います。

>なぜかペンで写し始めた途端涙が止まらなくなり書くのがたいへん辛かった。

そうなんですよね。なんかの拍子に突然実感が沸いてくる。
しかし、表現できる手段があるってのはいいですね。
葬式ってのは忙しくて、そのときだけでも悲しみを忘れさせるためにあるんだなと
思いました。
207  二可   2007/10/11(Thu) 01:03
あっというまに秋の声、で、一周忌法要をやるから帰ってコイ、と、
おっとろしい父親の電話。なんで連休なんかにやるのよ?と思いました
がまあ、世間じゃあたりまえか。服務業をわざわざ選んだんだからしゃ
あないですね。と、めっさ不孝なことを一年たてば、ほざくようになるの
ですね・・・・

とにかくは、夜行バスで帰ってきました。延々11〜12時間の八重洲南口〜
広島新幹線口。SAでの休憩は二回ほしかったなあ。さすがに最後は飽きち
まった。

祖母一年忌歸省車上即詠
淨土西方何處天。猶聞眷語自雲邊。
懈心無改竟無奈。恰値秋風過一年。

千里郷程落日催。急行車上夢飛回。
休將多事強分辯。悔殺生平不早來。

到廣島驛
廣島站頭朝下車。忽驚觸目異郷如。
山河容改況人事。二十年間一夢餘。
208  中川@管理人   2007/10/13(Sat) 14:42
いや、何が驚いたって、前の書き込みからもう一年も経っているのかってこと。
夜行バスは昔のイメージがあって、全然乗っていないんですが、ずいぶん楽になった
みたいですね。
209  二可   2008/01/01(Tue) 03:01
丁亥徐夜作

自我到來山谷中。已過四歳歳將終。
而今識盡極寒苦。出口毎含陰欝風。

世上一年彈指過。業中一刻却難磨。
凄凄凛凛歳云暮。喜喜歡歡客最多。

想像閑中送舊年。出看初日映東天。
夜深忽覺猶勤務。旅館寒燈獨不眠。

業罷歸來雪裏家。青光机上影横斜。
先看網友懇親語。些祝迎春天一涯。

纔歸寒舎在山隈。乾雪風聲撲牖來。
難識此時年已到。細燈披秩拂塵埃。

把艸欲刪非所堪。從來未設祭詩龕。
形容枯槁神憔悴。倚几深宵獨自慙。

霜鬢明朝又一年。騷人多有自難眠。
凄凄掩鏡如何事。看得蓬頭露頂天。

立盡市橋看大星。傚顰詩客説零丁。
當時作意應慙悔。未識憂愁眞實形。
(余舊作除夕詩、有悄到市橋思往事、還看天上一明星、句。
窃黄仲則名詩、故及)

暗澹詩情奈汝何。諸般無事一年過。
再將慶賀新正意。祈願隨時萬物和。

ずらずらろくでもないのカキコしました、おそらく風邪でどうも
調子悪く、すべてがどよ〜ん・・・雪は降り続いていますが、これでも
今年は少ないっす。
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